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「このマンガを読め!2024」 第1位『神田ごくら町職人ばなし』を読んでみたらすごかった。

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神田のごくら町を舞台に、粋で一途な江戸職人の日常を描いた漫画『神田ごくら町職人ばなし』。「THE BEST MANGA 2024 このマンガを読め!」と「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック2024」で第1位。「マンガ大賞2024」と「このマンガがすごい!2024オトコ編」で第3位にランクインするなど、かなり話題になっているので、読んだ方も多いのではないでしょうか。

職人は、その日常こそがかっこいい。

「これは 神田のとある職人の日常」という言葉から始まる短編集。その言葉どおり、描かれるのは職人の日常なのですが、その圧倒的な画力に「見学」した感覚になりました。職人たちの美しい手仕事を、目の前で見ている感覚です。長い年月の修行の末にようやく身につけることができる「職能」は、我々一般人から見ると、ただただ美しく、かっこいいのです。登場するのは、桶職人、刀鍛冶、紺屋、畳刺し、左官。砂鉄からつくった鋼で刀をつくり、タデ藍からとった藍で布を染め、イ草で畳をつくり、土をこねて壁を塗る。自然の恵みから人の道具をつくるクリエーター達で、彼らは令和の時代の現代日本にも存在しています。江戸時代に比べると数は減っているでしょうし、仕事の内容もそれなりに変化していることとは思いますが、修練の末に人が身につけた伝承技術というものには、かけがえのない価値があり、人を感動させる力があるのだなと感じた次第です。

悩みや苦しみは、現代の私たちとそう違わない。

極めて抑制の効いた、それでいて読む人の心にしみ込んでくるストーリー。大事件が起きるわけでもなく、大恋愛が繰り広げられるわけでもありません。びっくりするような展開はありませんが、そこがまたリアルで、たぶん本当にこういう感じだったんだろうな、という感じです。自分が打った刀で子どもが殺されたことに苦しむ刀鍛冶。流行に翻弄されながらデザイン開発に頭を悩ませる紺屋。個性豊かでぶつかりがちな部下たちを苦労しながらまとめていく棟梁。時代も職種も違いますが、共感する部分がたくさんありました。人の悩みや苦しみは、現代の私たちとそう違わないのかもしれません。

職人の価値と資格。

意地だけ立派で腕のねえ奴に職人の価値はねえ
腕だけ達者で意地のねえ奴ぁ職人の資格がねえ

巻末に書かれていた言葉で、普遍的で素敵な言葉だと思いました。「職人」を「コピーライター」に入れ替えても成立します。ほかにも「デザイナー」とか「プログラマー」とか「教師」とか「司会者」とか「パイロット」とか「編集者」とか「ギタリスト」とか、いろんな職業を入れても成立するのではないでしょうか。そしてなぜか、レイモンド・チャンドラーの小説『プレイバック』に出てくるセリフ「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」を思い出したのでした。似てるような気もするけど、違うか(笑)。最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたの人生にとって少しでもプラスになる情報をお届けできたらうれしいです。ではまた。

神田ごくら町職人ばなし
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