年末恒例の与那国島で、このブログを書いています。日本の最西端であり、台湾までわずか100キロの場所にある国境の島。ここ数年、台湾問題で緊張が走るたびに、いつまで与那国島でダイビングできるかと気を揉んでいます。「存立危機事態」という言葉を今年覚えたわけですが、万が一そうなったらダイビングどころではありません。与那国島に陸上自衛隊の駐屯地が開設されたのが2016年。それまで自衛隊がいなくても大丈夫だったんだけど、そうもいかなくなってきたと。個人的には、発信力のある小泉進次郎さんが防衛大臣になられたことで、国境防衛の議論が深まっていくといいなと思っています。それはさておき。2024年7月にスタートした福井秀明事務所、その2期目となる2025年が終わろうとしています。いやー、本当にいいことばかりの1年でした。この先どうなるかは全くわかりませんが、とりあえず今年はよかった。そんな2025年を振り返ってみました。
①目標を立てない。
電通の社員だった頃、特にマネジメント職になってからは、会社から課せられた数字をいかにクリアするかが行動原理の一つでした。自分が所属する組織で年間に◯億円の利益を出さないといけない。ということは自分は上期にこれくらい稼いで、下期にこれくらい稼ぐ必要がある。継続案件でこれくらい見込めるから、新規案件をこれくらいつくる必要がある、みたいな感じです。フリーランスになり、上から降ってくる目標数字がなくなりました。じゃあ自分で目標を立てるか?とも思いましたが、やめました。売上とか、案件数とか、利益率とか、そういう数字から解放されて、自分の意識を目の前の仕事に全集中したらどうなるのかを見てみたい。そう思ったのでした。株主も上司も部下もいない個人事業主なので、自分がいいと思えばそれでいいわけです。目標を立てない代わりに決めたことがあります。それは仕事の金額や規模に関わらず、全ての案件に全力で臨むこと。たくさんいるコピーライターの中から僕を頼ってくれた人に、いい買い物をしたと思ってもらいたい。仕事を納品して請求書をお送りしたときに、「良かったけど高かったな」ではなく、「あの内容でこれは安かったな」と思ってもらいたい。そんな感じでひとつ、またひとつと、目の前の仕事に向き合い続けた結果。振り返るとたくさん仕事したな。まあまあ稼げたな。お金は後から付いてくるって本当だな。そんな達成感と満足感に包まれているイマココです。
②ワーク・フィッシング・バランス。

独立祝い的なお声がけラッシュ(本当にありがとうございました)がひと段落し、2025年の中盤から空き時間が増えてきました。そこで出会ったのがクロダイ釣りです。自宅から歩いていける豊洲の運河でクロダイが釣れる。これにハマりました。ブラックバス釣りにハマった小学生以来、数十年ぶりの趣味の釣りです。入場料無料の遊園地が歩いて行ける距離にある感じ。そりゃ毎日行くでしょ。潮見表とにらめっこし、30分でも空き時間があれば釣りに行く日々。釣れたら小さいものはリリースしますが、大物は脳締め・血抜きをして持って帰って捌いて食べるというお楽しみ付き。決してキレイとは言えない運河で釣れた魚ということで、最初は食べるのに抵抗感がありましたが、ちゃんと血抜きをすれば臭みゼロ。冷蔵庫で数日熟成させると、とびきり美味しい刺身になります。釣果は、約半年で24枚。初心者としてはまあまあでしょうか。そんなわけで、仕事の忙しさはそこそこですが、釣りとの両立でバタバタの毎日です。世間ではワーク・ライフ・バランスが話題ですが、僕の場合はワーク・フィッシング・バランスです。これまでダイビングが唯一の趣味でしたが、日常的に楽しめる第2の趣味に出会えたことに感謝。最近では徒歩圏内だけでなく、自転車に乗って少し遠くの運河まで出かけるようになりました。愛読書というか参考書は【TOKYO いい川 釣れる運河】。これを読むと、東京の水辺は釣り場だらけであることがわかります。次はここに行ってみようかな、とか考えるだけでも楽しいです。
③自身初、競合3連勝。
たくさんの仕事にお声がけいただいた2025年。そのどれもが印象深くありがたい仕事でしたが、個人的に大きな出来事だったのが、競合プレゼン3連勝です(すべて電通グループの仕事)。競合で3連勝したのは、電通時代も含めて自身初。電通時代は競合に強い方ではなく、勝ったり負けたりを繰り返す感じで、勝率は5割程度だったと思います。絶対勝たなきゃと目が血走っている営業を少し冷めた目で見ながら、本当にクライアントのためになる提案をしても勝てるとは限らないからさぁとか言ってましたね。今思えば、仕事への向き合い方が甘い半端な電通人だったと思います。独立してフリーになり、競合への向き合い方が完全に切り替わりました。理由は2つ。①古巣の電通に恩返しができること。②自分の収入がアップすること。このモチベーションが原動力となり、「Losing isn’t an option(負けるという選択肢はない)」とばかりに必死で取り組むようになりました。大切にしているのは、本当にクライアントのためになると自分が信じられる提案をして勝つこと。競合プレゼンが本当にクライアントのためになっているのかについては諸説ありますが、とりあえず2025年現在、僕は競合が大好きです。
④投資が好調。
「投資はギャンブル」と敬遠していた僕が投資をスタートしたのが2024年5月。投資しているS&P500やNASDAQ100やオルカンが好調です。米国株は力強く伸びていて、全世界株は安定的に伸びています。NISAとiDeCoで地道に積み立てながら、トランプ関税で暴落した時に勇気を出してガッツリ追加購入したのが効いています。投資を始めて1年ちょっとなので、まだまだこれからではありますが、全資産における投資信託の割合がじわじわ上がってきていて、先の見えないフリーランスにとって精神安定剤になっています。このまま右肩上がりで伸びていくほど甘くはないはずですが、上がったり下がったりを繰り返しながら長期的には上がっていくものだと思います。上がればハッピー、下がればラッキー。暴落チャンスを狙いつつ、10年後15年後を楽しみにしながらbuy and holdを継続していきます。
⑤更年期によるじんましん。
ここ1カ月ほど、週に一度ほどの頻度でじんましんが出るようになりました。市販の薬を飲めば症状は治まるものの、じんましんなんて子どもの頃に2,3回経験したきりだったので、明らかに身体に異変が起きていると思い、皮膚科へ。症状を抑える薬をいただきつつ、基本的な39種のアレルギー検査をしました。結果は、スギとヒノキだけ。いやそれは知ってるし。小学生以来のベテラン花粉症なので。僕のじんましんは何のアレルギーなんでしょうかと聞くと、「福井さんの場合はアレルギーではなく自律神経の乱れが原因と思われる」とのこと。え?じんましんって、アレルギーじゃなくても出るんですか?「はい、出ます」へえー初めて知りました。自律神経かぁ。おもしろいなぁ。と感心している僕に、先生がやさしく教えてくれました。以下、その時の会話をなんとなく再現。
福「自律神経って、交感神経と副交感神経を切り替えるやつでしたっけ?」
先「そうです。自律神経は、自分の意思とは関係なく、身体のコンディションを自動で調整している神経で、交感神経と副交感神経の2種類があります。適切なタイミングで適切な神経に切り替えることが大切なのですが、この切り替えがうまくいかないと、疲れが取れなかったり、胃腸の調子が悪くなったり、動悸・めまいがしたり、イライラしたり、そしてじんましんも出やすくなります」
福「そういえば最近、横になる時とか、起きる時に、めまいというかクラクラするんですよね。あれもこれですかね?」
先「その可能性はありますね。ところで最近、生活習慣に大きな変化があったりしましたか?」
生活習慣か。電通を辞めてフリーになったのは去年の7月なので、最近ではないな。何だろう。最近何かあったかな。うーん、あ!
福「夏くらいから運河のクロダイ釣りにハマりまして、それまで週3回くらいやっていたジム通いをぱったりやめてしまいました」
先「それは大きな変化ですね。福井さんはおいくつですか?」
福「53歳です」
先「お仕事は?」
福「コピーライターをしています」
先「なるほど。見えてきました」
福「と言いますと?」
先「コピーライターという職業柄、脳が常に稼働していると思うのですが、そういう人は身体を動かすことで強制的に自律神経を切り替えることが必要なんです。ところが福井さんはジム通いをやめてしまったために、それができていない状況です」
福「クロダイ釣りは竿を上げ下げしながらひたすら歩くので、けっこう身体を動かしているんですが」
先「ウキをぼーっと眺めてるような釣りではないと?」
福「はい、一投一投、来るか?来るか?と集中する釣りです。ルアー釣りに近いですね」
先「それは脳にとっては仕事と同じなので、ずっと交感神経優位の状態が続いていると考えられます。ちなみに筋トレの最中も交感神経が優位になりますが、身体への負荷が強いために、筋トレ終了後はその反動で副交感神経に切り替わります。この落差が重要なんですが、釣りくらいの身体的負荷では、終了後に副交感神経に切り替わらないんです」
福「なるほど。クロダイ釣りは自律神経の切り替えには役立っていないと」
先「はい、もう一つありまして、更年期の影響です」
福「たしかにそういう年代ですね」
先「更年期の男性は、テストステロンが減少します」
福「テストステロン知ってます!筋肉の合成を促進するんですよね?筋トレするとドバッと出るやつです」
先「はい、でもそれだけじゃないんです。テストステロンは、自律神経の切り替えにも関わっています。テストステロンが減少すると、自律神経の切り替えが鈍くなるんですね」
福「なるほど!僕は筋トレをすることでテストステロンの減少を抑えていたんだけど、夏から筋トレをやめてしまったのでテストステロンが減ってしまっていると。うーん、おもしろい!」
先「ジム通いは復活させられますか?」
福「復活します!」
先「あと冬の寒暖差も肌にとってはストレスでじんましんの原因になるので、あわせて対策していただくといいと思います」
福「はい、とてもよくわかりました。ありがとうございました!いやーおろしろかったです」
きっかけはじんましんでしたが、自分の身体について知るのはおもしろい。ということで4カ月ぶりにジム通いを復活させました。持ち上がる重量が半分くらいになっていました笑。それからもじんましんはちょくちょく出ていますが、数カ月かけて体質を戻していければと思います。同じような経験されてる方いらっしゃいますかね?じんましんについては、またどこかで経過をご報告したいと思います。
⑥2026年から適格事業者に。法人化はせず。
見積書・請求書のやり取りの際にご面倒をおかけしていましたが、2026年1月から適格事業者になり、適格請求書を発行できるようになります。節税効果の高い法人化を勧めてくださる方もいらっしゃいましたが、自分の給料を自由にできないなど制約を受けるのが性に合わず、個人事業主を継続していくことにしました。正直ちょっと法人化に傾いた時期もあったのですが、株式会社の社長よりも個人事務所の代表の方が身軽でいいやと思うにいたりました。株式会社にするよりも税金はたくさん払うことになりますが、それはそれでひとつの社会貢献だと思うようにしています。こんなことを書いておいて、来年になったら法人化しているかもしれませんけど笑。とりあえず2025年の福井秀明はそう思っていることを記録しておきます。
「For Patient」町のお医者さんのような存在をめざして。
今年は良くても、来年はどうなるかわからない。そんな不安定なフリーランスだからこそ、お声がけいただいた皆様に感謝し、一つひとつのご縁を大切にしていきたいと思っています。困っている人がいつでも相談に来られる存在であること。なるべく早くお困りの原因を特定して解決策を出せること。たとえすぐに解決できなくても、自分と関わることで、困っている人が少し安心できるような、そんな存在になれたらと思っています。イメージは町のお医者さんです。2026年が、皆様にとっていい年でありますように。何か困ったことがありましたら、お気軽にお声がけください。駆けつけます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたの人生にとって少しでもプラスになる情報をお届けできたらうれしいです。ではまた。
YouTubeチャンネルをはじめました。
釣りを通して仕事や人生を考えるYouTubeチャンネル『迷走コピーライターのワーク・フィッシング・バランス』をはじめました。よろしければご覧ください。
